犬の病気、”吐く” … 嘔吐と吐き出し、嚥下困難の違い

2009年11月15日 15:11

 犬を飼っていると、食べたものを吐くことがよくあります。犬が食べたものを吐くのには、いろいろな原因が考えられますが、犬が食べたものを吐く場合には、大きく分けて3つのタイプがあります。


 それが嘔吐”と”吐き出し”、そして”嚥下困難(えんげこんなん)”です。まず、その違いから見てゆきましょう。


 犬の嘔吐吐き出し嚥下困難の違い


 もしおうちの犬が食べたものを吐いたら、その吐いたものが消化されているかどうかを必ず確かめてください。医学的には、吐いたものが消化されている場合は”嘔吐”、消化されていない場合は”吐き出し”、”嚥下困難”と呼んで明確に区別されています。


 食べたものが消化された状態で吐く”嘔吐”の場合は、多少なりとも消化されているわけですから、食べたものが胃や胃に近い小腸にまで届いていたことを示しています。

 つまり、胃や小腸といった消化器官と消化に関わる働きに異変が生じたことによって吐いた可能性が高い、ということが言えるわけです。


 それに対して、”吐き出し”は、食べたものがまだ消化されていないわけですから、胃や小腸に届く前の位置、つまり口から食道付近までの間に、何か異常があって吐いたことがわかります。


 獣医さんを受診する場合には、この違いを確かめておくだけで、胃や小腸といった消化器官に原因があるのか、それとも口の中や食道付近に原因があるのかがわかりますから、より早い正確な診断の手助けになります。


 また、すでに犬が吐いた時をご覧になったことがある方はご存知かもしれませんが、犬たちはすでに消化が始まった食べ物を”嘔吐”した場合は、吐いたものをもう一度食べたりすることはありません。

 ところが、未消化のまま”吐き出し”たものは、吐いたものをその場で食べようとすることがあります。この違いも、嘔吐なのか吐き出しなのかを知る手がかりとなります。


 3つ目の嚥下困難は、嚥下(えんげ)、つまりものを飲み込むことが困難な状態にあるときの症状で、食べたものが消化されていないと言う点で、吐き出しの場合と状況がよく似ています。よく観察しているとわかるようになりますが、慣れていないと”吐き出し”との区別が難しいかもしれません。


 いずれにしても、犬が食べ物を吐いたら、、”嘔吐”、”吐き出し”、”嚥下困難”の3つのタイプがあり、それぞれに異常が起きている場所が違いますので、まずは落ちつて食べたものが消化されているかどうかを確認して、その状況を獣医さんに伝える、ということを憶えておいてくださいね。








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